それは美しく描かれた絵ではなかった。
鮮やかな色を殺したところに、かえって生命力が見えてくる。
画壇や世評には背を向けて、独自の絵画表現を確立した野村千春。
構図らしい構図は存在しない。何度も塗り重ねられた絵の具の圧倒的な重量感。
暗い色調の中から光り輝いてくる色彩。
一転、画面の隙間なく、ちりばめられた花の生動。
大地と向き合い,花をこよなく愛した、暗色の色彩家(コロリスト)。
本展では、春陽会や女流画家協会を中心に、精力的に制作活動を展開した岡谷市出身の洋画家、野村千春の画業70年の軌跡を作品や資料を通して展観します。
会期:平成30年11月8日(木)〜平成31年1月6日(日)
■関連イベント
○学芸員によるギャラリートーク(要入館料)
11月23日(金・祝) 13:30〜 美術考古館
入館料:大人350円(250円)、小・中学生150円(100円)
※( )は10名以上の団体料金
※諏訪郡内在住・在学の小・中学生、岡谷市内在住・在学の高校生は無料
休館日:毎週水曜日、祝日の翌日
http://www.okaya-museum.jp/
2018年10月18日
【市立岡谷美術考古館】 開館5周年記念 生誕110周年 暗色の色彩家 野村千春展
posted by 諏訪郡市博物館等連絡協議会 at 17:25| 市立岡谷美術考古館