野村義照画伯は、1945年大阪府に生まれ、東京藝術大学日本画科を卒業後、同大学大学院古典研究科に進んで研鑽を積みました。院展を中心に出品を重ねる一方、文化財保存修復事業に携わるなど、多様な経験を重ね豊かな画業を生み出しました。1977年より作品のテーマを求めてギリシャ、イタリア、フランスなどのヨーロッパ諸国へ精力的に赴き、国内外で作品を発表して、国際的な活躍を展開してきました。
野村画伯の作品にはヨーロッパの遺跡や聖堂が数多く登場します。荘厳な古代ギリシャ神殿、ゴシックの尖塔、教会のレリーフなど、西欧精神世界の証しともいえる石造建築をとらえた重厚な画面。そこには魂の根源を成す領域に分け入って、人間の有り様を再確認しようとする画家の意識が投影されています。深く沈潜する時を包み込む群青色に彩られた作品は、現代日本画壇においてひときわ異彩を放っています。
日本の風景と人物から始まり、ヨーロッパ世界を遍歴してきた画題は、近年、再び原点である東洋へと回帰しつつあります。本展では、畢生の名作「暮色」をはじめ、初期作品から近作まで、洋の東西を超えて様々な時空間を描いてきた画業の歩みを紹介いたします。
会期 2009年8月29日(土)〜10月3日(土)
開館時間 午前9時〜午後18時(入館は17時30分まで)
休館日 会期中無休
入館料 大人1,000円 小中学生無料
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野村義照画伯による作品解説
日時:8月29日(土)10時30分から *オープニングセレモニー終了後
9月12日(土)14時から
会場:北澤美術館 本館
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北澤美術館 本館
392−0027
諏訪市湖岸通り1−13−29
電話0266−58−6000
2009年07月23日
魂の原風景を描く 野村義照日本画展―-館蔵作品とその周辺
posted by 諏訪郡市博物館等連絡協議会 at 10:29| 北澤美術館