武井武雄の作品は、どれも色彩に溢れています。
今回は、とりわけ印象的な赤∞青∞黄≠フ三つの色を大胆に使った作品をご紹介します。
1962年に描かれた「遠くの国」、63年に描かれた「秋」、64年作の「青の魔法」はそれぞれ、赤、黄、青を主調色とした、対照的な色づかいの作品です。クレヨンを塗り重ねることで、独特の深みと暖かさをもたせた赤。生命の源である海や、無限に広がる宇宙を連想させる青。目にも鮮やかに輝く、彩度の高い黄色。それぞれの色が、武井の作り出す造形と結びついて、非現実的な空想の世界へと誘います。
様々な色を自在に操る天性の色彩感覚は、原画と印刷物との落差を少しでも縮めようと、試行錯誤を続ける中で、さらに磨きがかけられていきました。
武井武雄の織りなす色彩の世界をどうぞお楽しみください。
会 期 :平成21年9月11日(金)〜平成21年11月24日(火)
休館日 :毎週木曜日
開館時間:9:00〜18:00
●ギャラリートーク
10月25日(日)10:30〜 1時間程度
学芸員が展覧会の見どころを解説(参加には入館料が必要です。)
2009年09月15日
≪常設展≫ 武井武雄の赤、青、黄色
posted by 諏訪郡市博物館等連絡協議会 at 22:10| イルフ童画館