2012年09月15日
特別展「赤彦を支えた妻不二子〜五味頴宛不二子書簡から〜」
久保田不二子(本名ふじ乃)は明治19年5月、下諏訪町高木の久保田政信・ぬ いの二女として生まれました。長女うたは9歳上で、不二子が12歳の時塚原俊 彦(島木赤彦)を養子に迎えましたが、4年後に死去してしまいました。
両親はうたとの間に生まれた長男正彦が幼かったことや、赤彦に久保田家を継い でもらいたい希望があって不二子との結婚を願い、16歳で赤彦と結婚し姉との 子を含め6人の子女を養育しました。
夫赤彦は、大正3年に郡視学の職を辞しアララギの立て直しのため東京に出て行 きます。教員として赴任地の学校近くに居住し留守がちな夫でしたが、東京に出 て行くのはいままでとは訳が違います。不二子の驚きと不安は容易に推測できま す。
赤彦出郷後、家を支え子供達を養育した不二子は、夫赤彦に特段の不平不満を言 わずに支えたと伝えられています。
このたび、未発表の、アララギの会員で戦後のアララギを支えた五味保義の叔母 五味頴宛の不二子書簡類を展示し、書簡にみる不二子の心境などを紹介します。
期 間 10月19日(金)〜12月2日(日)
場 所 諏訪湖博物館・赤彦記念館 特別展示室
開 館 午前9時〜午後5時
休 館 毎週月曜日・祝日の翌日
入館料 高校生以上350円 小中学生170円
*諏訪郡内の小中学生は無料
posted by 諏訪郡市博物館等連絡協議会 at 11:04| 諏訪湖博物館・赤彦記念館