2013年07月13日

佐藤透 コア・ガラスの世界−響き合う−色彩と文様 コア・ガラスの雅−









佐藤透氏は、現代では珍しいコア・ガラスを探究し続ける作家です。古代のガラス技法であるコア技法は、紀元前16世紀のメソポタミアで始まりました。耐火性のコア(芯)の周りにガラス棒を熔かしながら巻きつけ成形し、色ガラスで装飾を施し、徐冷後に芯を抜き取るものです。吹きガラスの発明後に途絶えたこの技法を、佐藤氏は試行錯誤の末に見事に体得し、独自の世界を築きました。

佐藤氏のコア・ガラスの特徴は、軽やかと繊細さにあります。光を柔らかく通す艶消しされた薄い素地は、古代のコア・ガラスには見られないものです。素地には、色ガラスで小動物や草花の文様がリズミカルにあしらわれ、優美な雰囲気に満ちています。また、色合わせの巧みさも佐藤作品の魅力です。

本展では、近作約60点とともに、制作に用いられる道具や、装飾パーツなどを展示します。また、作家のご協力のもと、複雑なコア・ガラス制作工程を収めた映像を会場で放映します。

コア・ガラスに新たな世界観を打ち立てた佐藤氏の創作の全容をご鑑賞ください。

 

期 間:2013年7月20日(土)〜12月1日(日)
場 所:北澤美術館 1階多目的ギャラリー
開 館: 7月〜9月/午前9時〜午後6時(入館は5時30分まで)

     10月〜12月/午前9時〜午後5時(入館は4時30分まで)
休館日:会期中無休
入館料:大人1000円 中学生500円 小学生以下無料

団体(8名様以上)は上記料金より100円引


【問い合わせ】

〒392-0027 長野県諏訪市湖岸通り1-13-28  北澤美術館(TEL0266−58−6000)
佐藤透 コアガラスの世界 圧縮.jpg
posted by 諏訪郡市博物館等連絡協議会 at 14:36| 北澤美術館